過去問研究 名古屋大学[前期] 2008年度 地理
【警告】 この記事を読んでも受験には何の役にも立たないと思います。受験生の皆さんは、こんなものを読んでいる暇があったら勉強したほうがいいと思います。
…最初にちゃんと断っておいたからね。読んで受験前の貴重な時間を無駄にしたとか言わないように。
そう、この時季は受験シーズンですね。そこで、一人の元受験生が、地理の過去問で出題された場所に実際に行ってみようと思い立ちました。
今回の元ネタは、去年の名大前期の問題Ⅰ。
地形図の問題、しかし、地名が全部消されている。ただ、地下鉄と、大量の「卍」を見てひらめいた。そう、これは、東京都文京区、千駄木駅・本駒込駅周辺。
というわけで、東京メトロ千代田線の千駄木駅にやってきました。
問1は、お散歩日記を書いたから、地図を見てどこを歩いたのか当ててね、という問題。問題文を読みながら実際に歩いてみます。
「交番を出発点として、」
これは千駄木駅の近くにある駒込警察署団子坂交番のことですね。
「交番の前の道路を道なりに南へむかって歩いた。」
不忍通りを南へ。
インパクトがあっても地図記号にならないものは問題にできません。
「しばらく歩いたところの交差点で右にまがり、」
団子坂下交差点を右に曲がります。
「坂道を上って行くと、」
団子坂という坂道のことです。
「途中左手に図書館があった。」
図書館の地図記号があるって知っていましたか?
まあ、改築準備で閉館中なんですけどね。
ここは森鴎外の旧宅「観潮楼」の跡地とのこと。高台の上にあったので、ここから海が見えたそうです。これ、このあとの問題のヒントですよ。
閉館中でも、庭園だけは公開されていました。
「さらに道なりに歩くと、」
大観音通りを西に進みます。
途中で寄り道、通りの名前の由来の駒込大観音にも参拝。
「大通りに行き着いた。」
向丘二丁目交差点で本郷通りに出ます。
この辺りも高層マンションが多い。
「そこで左へまがってこの大通りに沿って歩くと、左手にいくつかの寺があった。」
写真は浄心寺。確かにいくつかの寺があります。
「しばらく歩いたところで左へまがり、」
向丘一丁目交差点でまがります。
「坂道を下っていく途中、左手に大学病院があり、」
日本医科大学病院があります。
「そのすぐ先の右手には消防署があった。」
確かに本郷消防署根津出張所が。病院のすぐ先というより、ほとんど向かいです。
「消防署の前を通り過ごし、交差点を左へまがった道をまっすぐ歩いていくと、」
千駄木二丁目交差点で左に曲がって不忍通りを北へ。
「出発点の交番へ戻った。」
お疲れ様でした。
問題を解くときは、病院と消防署から逆に考えれば簡単かな。
問2は、地形図から地形断面図を描く問題。実際歩いてみると分かります。住宅地なのにとにかく坂が多い。
等高線を丁寧に読めばきっとこの問題も大丈夫です。
問3は、この地域にかつて流れていた川の位置を読み取らせる問題。問2で標高の低かった場所を選べばOKです。
実際にその場所に行ってみましょう。
案内板によると、藍染川という川があったところが、今では道路になっています。だからこんなに蛇行して狭い道路になってしまったとのこと。
問4 この地域の土地利用分布の特徴を地形と関連づけて答えよ。
…これは、難しい。何が難しいって、出題意図が分からないから何を答えていいのか分からない。問2をヒントに台地であることと関連づけてもっともらしいことを書けばいいのか?
公開されている解答例があるので参考にしてみてください。と言って逃げる。
ただ、代ゼミの解答例の「2線の地下鉄路線が走っており、」って、左端の都営三田線を見落としていませんか?
千駄木辺りに詳しい受験生だったら、ちょっとだけ有利だったかもしれません。これって、試験問題を作ることになって悩んだ教員が、ある日別件で東大に出張に来て、散歩していたらふと思いついた問題ですね?
おまけ。学問の神様で有名な、近くの湯島天神に行ってきました。
これから受験を控えた皆さんが、実力を充分に発揮できますように。


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